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令和2年の『亥の子餅』 - 太宰府 梅園菓子処 - 太宰府天満宮御用達の和菓子

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令和2年の『亥の子餅』

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年09月22日(火)

 和菓子屋の仕事のひとつに季節を取り入れるというものがあります。梅園菓子処でも数年前から『亥の子餅』を製造販売しています。古くは紫式部の源氏物語にもこの亥の子餅』は登場しているそうですから平安の御代から続く古い食習慣ともいえるでしょう。

 

 この『亥』は十二支のひとつですが、その意味するところは草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされ、五行では水、陰陽では陰を表すとされています。この亥の子餅』を亥の子(旧暦10月(亥の月)の亥の日)の亥の刻(午後10時ごろ)に食べるのが本来のならわしだとか。陰を重ねに重ねてぐぐっと圧力が掛っているイメージが湧いてきます。陽に陽を重ねる重陽を彷彿とさせますね。

 

 季節的にこれから冬に入っていく旧暦10月以降は火を使う機会も増えるわけですから、火災を逃れるという意味も込めたのかも知れませんね。江戸の庶民はこの日から炬燵や火鉢を出したようですし、お茶の世界では炉開きが行われるわけです。今年はコロナ禍の影響で風炉の稽古もままならないわけですが、あっという間に炉開きということになりそうです。炉開きが済むと一気に暮れに向かって猪突猛進といったところです。

 

 さて、梅園菓子処でも毎年亥の子餅』を店頭にて販売しています。それほど数多くは作りませんが、ぜひ日常の生活の中に季節を感じる菓子を取り入れて楽しんでいただければという気持ちで謹製しています。令和2年(2020年)の亥の子は11月4日(水)となります。

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