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ブログ - 太宰府 梅園菓子処 - 太宰府天満宮御用達の和菓子

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令和2年(2020年)取り寄せ和菓子売上ランキング

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年11月28日(土)

 梅園菓子処のオンラインショッピング(ECサイト)ではいろいろなお取り寄せができますが、初めてのご利用のお客様は「何を買ったら良いか」と迷う方もいらっしゃるかと思います。そこで、過去の受注データから梅園菓子処ECサイト売れ筋ランキングをご用意してみました。ご参考になれば幸いです。

 

 売れ筋ランキング1位

 うその餅

やはり過去のご注文の中でも断トツ1位がうその餅でした。これはある程度は予想はしていましたが、実際にデータを洗ってみるとここまで圧倒的だったかと私たちがびっくりするほど。求肥餅を青しそ風味のそぼろでまぶした菓子で、中には太宰府天満宮のご神鳥である「うそ」の人形が必ず1体入っています。通常は博多人形の土うそ、正月のみ木彫りの木うそが入ります。

 

また、毎月25日は天神様の日でもありますので、この日には紅梅色(俗にピンク)のうその餅を販売しています。備考欄に『天神様の日うその餅』を書き添えていただければ、25日の製造分を発送することもできます。入数は15個となっていますので、おひとりでは食べきれないという方もいらっしゃるかもしれませんが、お客様からは「うちは冷凍して食べてます」とのお声もいただいています。求肥餅は解凍してすぐに柔らかくなるのでこの方法で召し上がれば解決です。

 

うその餅

 

 うその餅をお買い上げの方はこちら

 

 売れ筋ランキング2位

 宝満山

2位にランクインしたのは宝満山1棹、宝満山半箱でした。こちらもある程度予想していた結果です。宝満山は卵を使った菓子でその重層的で深みのある甘さが特徴です。単なる甘味ではなくて、甘さが重なり合っているような味覚。

 

こちらは冷凍しても固く凍りませんから、まずは冷凍庫に保管しておいて食べたい時に食べたいサイズにカットしていただければOKです。より詳しくはこちらの宝満山について書かれたブログ記事を下記リンクからぜひお読みください。サイズにお悩みでしたらまずは半箱をご購入いただき、お気に召していただければ1棹を購入いただければ良きかと。

 

宝満山

 

 宝満山なる菓子のこと(ブログ記事)

 宝満山1棹をお買い上げの方はこちら

 宝満山半箱をお買い上げの方はこちら

 

 売れ筋ランキング3位

 宝満山半箱+大徳寺納豆入宝満山半箱

詰合せのこちらの商品がランクイン。宝満山も食べたいし、大徳寺納豆入宝満山も食べたいというニーズに合った詰合せです。かつ、半箱(1棹の半分)サイズなので違った味がそれぞれ気軽に楽しめるということで人気なのでしょう。

 

大徳寺納豆というのは、いわゆるみなさまが想像する納豆ではなくて、寺納豆といわれるもの。梅園菓子処で使っている大徳寺納豆は、あの一休禅師から秘伝を伝えられ、それを代々と受け継いできた名店で謹製されたものを使用しています。一休禅師秘伝の味を宝満山と掛け合わせたものがこの大徳寺納豆入宝満山です。そんな室町時代に想いを馳せつつ召し上がっていただけましたら幸いです。こちらは大徳寺納豆入宝満山の写真です。

 

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 宝満山半箱セット(大徳寺納豆入宝満山半棹1箱+宝満山半棹1箱)をお買い上げの方はこちら

 

 売れ筋ランキング4位

 よろつよシリーズ

よろつよには10枚入平箱、10枚入り縦箱、20枚入り縦箱の3種類があります。そして、この3種類が同数でしたのでまとめて4位にランクイン。こちらは宝満山を特殊な方法で乾燥させた菓子で、外はさっくりと中は比較的にふんわりとした食感が特徴の菓子です。梅園菓子処の菓子の中では比較的に新しい菓子ですが、どなたが召し上がってもおいしいと感じていただける菓子を意識してお作りしているので、ランクインしたのかも知れません。迷ったら買っておいて間違いない菓子として店頭でもおすすめをしています。

 

平箱はお持たせ等のちょっとした贈答にちょうど良いサイズ、縦箱はコンパクトな大きななのでご自分用にお買い上げになる方がよくお選びになるようです。このよろつよの秘話などもブログにアップしていますので、ぜひリンク先もご覧ください。

 

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 とある名もなき菓子によろつよなる名がつきたる話(ブログ記事)

 よろつよシリーズをお買い上げの方はこちら

 

 売れ筋ランキング5位

 ラムレーズン宝満山

新しい商品からランクインしたのでこちらのラムレーズン宝満山。こちらのラムレーズンはレーズンをラム酒に漬けこむところから職人が手作業で行っています。市販のものを使ってみても良いのではないかと提案はしているのですが、「ラムレーズン宝満山の命はラムレーズンですばい」と首を縦に振りません。その分、確かに美味しいものが出来上がってきます。そのせいか、このラムレーズン宝満山、店頭でもよく売れています。あまり売れるとコストがっとこちらが心配になるほど。こちらも開発秘話をブログで書いていますのでぜひお読みください。名付けて葛藤のラムレーズン宝満山です。ラムレーズンがお好きな方は間違いなく大好きな商品ですのでぜひお試しください。

 

ラムレーズン宝満山

 

 葛藤のラムレーズン宝満山の行方(ブログ記事)

 ラムレーズン宝満山をお買い上げの方はこちら

 

上記ランクインの商品が圧倒的でしたのであまり目立たない感じとなりましたが、この他にも…

 

 詰合せ(宝満山1棹、東風梅6個、梅守4個)

 詰合せ(うその餅1個、東風梅3個、ミニ梅守3個)

 詰合せ(梅守4個、宝満山1個、うその餅1個、東風梅4個、まつば2本入3袋)

 

このような詰合せもよく出ていました。これらの詰合せはご贈答などではご使用されたようで、内のしや外のしなどをかけてのご注文が多いようです。梅園菓子処では大小問わず冠婚葬祭の御用にもよくお遣いいただいておりますので、安心してご用命ください。数が多い場合にはお電話でのご注文も受け付けております。お気軽にお電話ください。

 

 以上、令和2年上半期ランキングでした。梅園菓子処のECサイトからのご注文、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

 

 

宝満山なる菓子のこと

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年11月21日(土)

 宝満山という名の菓子が誕生した話は断片的な形で伝えられています。創業者である藤丸正が苦心の末に菓子を作り上げた時、妻の藤丸タマノがたまたま竈門神社への参拝を終えて帰宅したことから、この菓子を宝満山(宝満山やその昔竈門山とも呼ばれていました)と名付けたというエピソードがひとつ。

 

 あるいは、宝満山の淡々漠々たる山容になぞられえて宝満山という菓銘をつけたというエピソードがひとつ。いくつかの断片的なエピソードが伝えられていますが、梅園菓子処を代表する創業以来の銘菓であることは間違いありません。

 

 さて、近代三茶人といえば、益田鈍翁、原三渓、松永耳庵のお三方。中でも、宝満山とゆかりの深い方が松永耳庵翁です。ある時、創業者の藤丸正が西鉄太宰府線の二日市駅のホームで、ある初老の男性と親しく話をする機会があったそうです。その男性こそが、電力の鬼といわれた松永安左エ門(松永耳庵翁)氏でした。どうやら当時は二日市に九電関係の寮があったのでそこへ所用があって二日市に立ち寄られていたのではないかと聞いています。

 

 早速に宝満山を差し上げたところ、松永耳庵翁から「宝満の山より高き上味、誠に申し分なし」とのお褒めの言葉を手紙にて頂戴しました。以来、耳庵翁の「筑紫の茶事も是により一層」のお言葉通りに、大小茶会に梅園菓子処の菓子を遣っていただくようになりました。その時に頂戴した直筆の手紙は太宰府参道にある店舗内に大切に展示させていただいていますのでご来店の際にはどなたでもご覧になれます。

 

 このご縁によりまして、小田原の耳庵翁ゆかりの方々とご縁を頂戴するようになりました。数年前には念願であった耳庵追善茶会にお邪魔させていただきました。耳庵翁が晩年をお過ごしになった老欅荘(ろうきょそう)での茶会は、どことなく生前の翁の人柄を偲ばせるような感じで実に楽しい茶会でした。また、例年のこの茶会にお供えいただいている菓子も宝満山ということで、宝満山が繋いでくれるご縁の深さと広さをいつも感じています。

 

 宝満山は卵と砂糖を用いた菓子で他に同じものがないのでなんとも形容の難しい菓子です。創業以来、淡雪でもなく外郎でもなくと説明してきましたが、お客様からは和製プリンのようだという声も頂戴しています。ある時、この宝満山を知人の家で食べた時のこと。レロー ピノー・デ・シャラント15年がたっぷりとかけられた宝満山を出されたので食べてみたのですが、これが悶絶するほどのうまさでした。リンクを貼っておきますので、ぜひお試しください。

 

 今ではこの宝満山から3つのラインナップが誕生しています。京都紫野の大徳寺門前で謹製された大徳寺納豆入りの大徳寺納豆入宝満山、ラムレーズンカットに全集中する職人が作り出すラムレーズン宝満山、隠れたファンがごっそり買っていく生姜宝満山。それぞれに特徴があり、個性が際立つのも、創業以来のプレーンな宝満山がしっかりと下支えしているからこそ。

 

 初めて召し上がると「あまっ!」と感じられるかも知れません。しかし、どうぞ舌の上でその甘さを探ってみてください。単純な甘さではないことに気づかれることでしょう。重層的な甘さというか構造的な甘さというか、何か複数の要素が絶妙に混ざり合った上に成り立つ甘さ。これがプレーンな宝満山の底力です。多くの文化人や茶人を唸らせてきた宝満山をぜひ召し上がっていただければ幸いです。もちろん、濃茶の主菓子としてお遣いいただければ茶事や茶会もぐっと引き締まることでしょう。

 

宝満山

 濃茶にも負けない風格があります

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やわらかいだけでなくしっかりとした弾力もあります 

 

 

 小田原三茶人の茶室

 

 レロー ピノー・デ・シャラント 15年

  

とある名もなき菓子によろつよなる名がつきたる話

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年11月13日(金)

 梅園菓子処の商品のひとつによろつよという菓子があります。弊社のスタッフでも「よろつよ」と発音していますが、正しくは「よろづよ」と発音します。もちろん、「よろつよ」と発音しても通じますのでご安心ください。さて、本日はこの菓子によろつよなる菓銘がつきたる話をご紹介いたします。

 

 名もなきころ

 このよろつよは、宝満山を薄くカットしたものを特殊乾燥させて製造していることから、宝満山御干菓子(ほうまんざんおひがし)と呼ばれていました。スタッフがそう呼ぶものですからお客様もそのように呼んでくださいます。すると、少々困ったことが発生します。

 

 名前が似ているので、一般的な干菓子と区別がつきにくいのです。間違う余地があるなら間違うというマーフィーの法則にならって、一般的な干菓子と宝満山干菓子の間違いも発生していました。これをこのまま放っておくことはできません。では、菓銘をつけようとなるのですが、この菓銘というのが難しい。結果、緊急かつ大変重要とまではいえない課題として時間だけが流れていったのです。

 

 お茶席での会話

 もうひとつの困ったこととしては、茶会の薄茶席などでお使いいただく際に発生します。この宝満山御干菓子を薄茶の前にお出しして、その後で亭主と正客がやりとりを交わします。やりとりの中で正客が亭主に菓銘を質問する場合があります。「大変おいしいお菓子でございますが、お菓子の名前は?」と正客が尋ねた時、亭主が「梅園の宝満山御干菓子でございます」と返すわけですが、これだと冗長ですし少々堅いですね。薄茶席ですからもう少しやんわりとしたイメージが好ましいと感じる方もいらっしゃったであろうと思います。

 

 菓銘決定

 ある年、表千家同門会様の全国大会が太宰府天満宮で開催されました。全国から多くの先生方やお弟子さん方が太宰府天満宮にお運びになり、にぎにぎしくいくつものお茶席が立ったわけですが、その中の一席でお出しする干菓子を弊社がお出しする機会がありました。では…ということで、弊社の先代があれこれと試行錯誤を重ねて作り上げたのが、令和の翠という菓子でした。ただ、これだけでは少し色味が物足りないので、これに宝満山御干菓子を三角にカットして添えてはどうかという話になったのです。

 

 しかし、前述の通り、薄茶席の菓銘としては少々冗長。といって、宝満山(ほうまんざん)という名前の菓子はすでに存在します。さあ、困ったどうしようと頭を抱えることになりました。そんな折、先代と天満宮の方々が集まって会議をしていた時、前宮司西高辻信良様が「よろつよというのはどうだろうか」とご提案くださったのです。

 

 折しも太宰府は令和改元で大変盛り上がっており、『万葉集』巻五「梅花歌三十二首并ならびに序」が全国的に大きな脚光を浴びていました。その三十二首のうちの一首に次の歌があります。

 

 万代に年は来経とも梅の花絶ゆることなく咲きわたるべし

 よろづよに としはきふとも うめのはな たゆることなく さきわたるべし

 筑前介佐氏子首

 

 この一首の冒頭のよろつよにから頂戴した言葉が菓銘となったのです。まさに万葉の香り漂う雅な名前を頂戴したわけですが、これ以降、この宝満山御干菓子をよろつよと呼ぶようになりました。お蔭様をもちまして、お稽古はもちろん、大小のお茶席でよくお使いいただいています。

 

 また、お茶席だけでなくご家庭でお茶請けのお菓子として召し上がってくださっている方も多いと聞いています。いつも定期的にご購入いただくお客様は、「父が好きなので定期的に買って冷凍庫で保存して食べています」と教えてくださいました。創業以来の菓子と比べるとまだ新しい菓子ではありますが、こうしてファンが増えて下さることはとてもありがたいことだと思っています。

 

 もともとは縦箱に10枚、あるいは20枚で販売していましたが、日本橋三越本店に催事出店した際、さるお茶の先生から「平箱が見栄えが良いので平箱が欲しい」というご提案を受けまして、新しく平箱10枚入もラインナップに加わりました。こちらも確かにちょっとした贈り物にも最適な大きさかと思います。もちろん、お稽古などでお使いの方はコンパクトな縦箱をお買い求めくださいます。内容に差はありませんので、用途に応じてお買い求めください。

 

 以上、とある名もなき菓子によろつよなる名がつきたる話でした。

 

 

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 よろつよは宝満山を特殊な製法で乾燥させたもので万葉集の一首より菓銘を頂戴しています

 

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こちらは平箱10枚入で1,430円(税込)となります

 

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こちらは縦箱10枚入りで1,430円(税込)となります

 

 太宰府天満宮参道本店、弊社ECサイトでもお買い求めいただけます。

 梅園菓子処ECサイト よろつよ購入ページはこちら

 

 

葛藤のラムレーズン宝満山の行方

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年11月07日(土)

 銀座三越様や日本橋三越本店様で陳列するそばから売れていった梅園菓子処のラムレーズン宝満山。召し上がってみれば「あーね」と納得のラムレーズンぶりなのですが、実はこれ社内的には葛藤の産物なのです。

 

 というのも、経営陣としては「ラムレーズン宝満山のコストを抑えてくれよ」と檄を飛ばしているのですが、現場の職人達は「食べて美味くないもんは作りきりまっしぇん」と抵抗を示します。そこで、私たちとしては「ほら、こんなに時間かかってるんだから、もうちょっとなんとかならない?」とさらに檄を飛ばすわけです。しかし、そこは頑固一徹な職人達のこと、「これは手でカットせな美味しくならん」と首を縦に振りません。

 

 このラムレーズン宝満山に入っているラムレーズンは業務用ではありません。レーズンを買ってきてラム酒に漬けるところから職人達の目が光っています。そして、なんと職人達がレーズンを手作業でカットしているのです。レーズンを手作業でカットってどういうことかと思った方もいらっしゃるでしょう。

 

 梅園菓子処のラムレーズン宝満山、口に含んだ時にラムレーズンの食感が邪魔をしないことにお気づきでしょうか。そして万遍なくラムレーズンが散らばっていてどこを食べてもラムレーズンの香りが馥郁と広がることにお気づきでしょうか。さらに、カットした時にその切り口が美しいことにお気づきでしょうか。そこが職人達の譲れない一線なのです。

 

 レーズンの粒が大きいとカットした時に見た目を損ないます。ちょうどナイフを入れた位置に大きなレーズンがあればそこに大きな穴が開いてしまいます。見た目も大事な和菓子としてはこれはNGです。それなら、フードプロセッサーを使ってやってはどうかと提案しますと、「それだと小さくなり過ぎて万遍なく広がらないし香りも立ちにくい」と言いやがるのです。

 

 結果、「やはり手作業でカットするとが一番ですばい」とほくそえむのです。いや、確かにそっちの方が美味しいのです。美味しいのですが、コストが…と頭を抱える私たち。いつか見ていろと逆転を狙う私たちを尻目に、職人達は一心不乱にレーズンを最適な大きさにカットしています。

 

 現在のところ、言い負かすことが出来ずにいる私たちですが、その分どなたが召し上がっても「これは本当に美味しい」と言っていただけるラムレーズン宝満山が出来上がっています。一口食べると、まず宝満山のやわらかい食感を感じ、次にラム酒の香りがすっと立ち上がって鼻腔に抜けていきます。これも職人達が「譲れない一線」を死守しているからこその味。私たちと職人の葛藤のラムレーズン宝満山、ぜひ、召し上がってみてください。

 

 ラムレーズン宝満山

葛藤の賜物『ラムレーズン宝満山』は半棹990円(税込み)、1棹1870円(税込)

 

オンラインショップでのご注文はこちらからどうぞ

 

松屋銀座様の『祈りの菓たち』にうその餅が

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年10月29日(木)

 10月28日(水) から12月1日(火) まで、松屋銀座様の地下1階銘家逸品にて「祈りの菓たち」という企画がスタートしています。梅園菓子処からは『うその餅』を出させていただいております。三越様以外に梅園の菓子が並ぶのは実ははじめてなのです。今年、こちらの松屋銀座様で催事を行うことが決まっていたのですが、ちょうど緊急事態宣言が発令されてしまいました。そして、この話は流れてしまっていたのです。今回、ご縁から『うその餅』を販売していただくことになり、とても嬉しく思っています。

 

 そして、今回の企画では、會津葵様、俵屋吉富様、とらや様などなど全国各地の名店が打ち揃って「祈りの菓たち」を作り上げています。古来より人は菓子に祈りを込めてきました。ある時には無病息災を願い、あるいは疫病退散を願い、出来うる限りの希少な材料を使って心を込めて菓子を作りご神前に奉じてきました。コロナ禍という疫病に悩まされたこの年だからこそ、もう一度菓子の祈りの力をということで企画されたのでしょう。その「祈りの菓子」に『うその餅』をお選びいただきスタッフ一同とても嬉しく思っている次第です。

 

 太宰府天満宮ご神鳥は『鷽(うそ)』なのですが、この『うそ』という音から「うそをまことに替える」という意味が生まれたのでしょう。つまり、『うその鳥』には、今年流行った疫病などを『うそ』に替えてしまうという意味となるわけです。ありえないほどバッドな状況を『うそ』にしてしまう。なかったことにしてしまう。そういう祈りの想いが『うその鳥』には込められているわけです。さすが太宰府天満宮のご神鳥はハイスペックです。

 

 ともあれ、そんなハイスペックな太宰府天満宮のご神鳥が入った菓子が『うその餅』です。松屋銀座様の地下1階に期間限定でお邪魔をしております。祈りの一翼を担っておりますので、ぜひこちらにもお出ましいただきまして、みなさまも『うそをまこと』に替えてみてください。くれぐれも『まことをうそに』替えぬようにお願い致します。

 

 祈りの菓たち ~ 松屋銀座様

 

うその餅

誤ってまことをうそに替えてしまった場合でも弊社では一切の責任を負えませんのでご了承くださいませ

 

梅園菓子処の薯蕷饅頭

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年10月04日(日)

 梅園菓子処では薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)をご予約限定でお作りしています。薯蕷はいわゆる『やまいも』のことで、地域によってさまざまな呼び方などがあるようですが、このやまいもをすりおろして皮に練りこみ、餡を包んで蒸したものを薯蕷饅頭と呼びます。

 

 お好み焼きのたねにやまいもを混ぜて蒸し焼きにするとほどよく膨らんでふかふかになりますが、それと同じでやまいもを皮に練りこんで蒸すとふっくらふわりと蒸しあがります。また、饅頭の皮肌のきめがとても細やかとなり、大変美しく仕上がるのです。もちろん、口に含んだ時の触感も大変上品な舌触りとなります。

 

 そして巷間よく伝えられている通り、この薯蕷饅頭は作るのがとても難しいものです。同じレシピであってもその日の気温や湿度で微妙に変化して出来上がりが変わってしまいます。長年の経験と勘が必要で職人たちの腕の見せ所でもあります。さすがにAIであってもまだ当分は薯蕷饅頭は作ることができないかも知れません。それほどに精妙かつ精緻な加減が必要です。

 

 漉し餡は、梅園菓子処が自信をもってお作りしているところです。北海道産の小豆を使って毎日拵えています。この漉し餡を使って、普段は東風梅(こちのうめ)や梅守(うめもり)といった商品を作っています。お饅頭を召し上がる際、真ん中付近から割っていただくと餡と皮の断面を見ることができます。良い饅頭は餡と皮の間に隙間がありません。もちろん、梅園菓子処の薯蕷饅頭も餡と皮がぴったりと密着していますので、見た目も美しいですし、上品な触感を楽しんでいただくことができます。

 

 薯蕷饅頭は季節を問わずお作りしておりますが、折々の季節をあしらった意匠を入れることもあります。たとえば、秋には月に芒をあしらい、漉し餡には栗をいれて栗餡でお作りしています。季節を取り込んだ菓子をお客様に召しあがっていただくことも私たちの喜びのひとつです。

 

 薯蕷饅頭はご予約を受けてからの製造

 水曜日が定休日ですのでなるべく早くからのご予約をお願い致します。

 

 賞味期限は製造日より3日

 保存料や添加物は一切使用しておりませんので3日以内にお召し上がりください。

 ただ、当日中が一番おいしいです。

 

 たまに店頭に並ぶこともあり

 ご予約分を販売して残りが出れば店頭に並ぶこともあります。

 

 慶事などの引菓子にもお使いいただけます

 化粧箱などもご用意がありますのでお気軽にご相談ください。

 

 ご予約やお問い合わせはお電話かメールフォームからどうぞ

 10:00~17:00 092-922-4058(水曜日定休)

 メールフォームでも承っております

 

 薯蕷饅頭

 

令和2年の『亥の子餅』

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年09月22日(火)

 和菓子屋の仕事のひとつに季節を取り入れるというものがあります。梅園菓子処でも数年前から『亥の子餅』を製造販売しています。古くは紫式部の源氏物語にもこの亥の子餅』は登場しているそうですから平安の御代から続く古い食習慣ともいえるでしょう。

 

 この『亥』は十二支のひとつですが、その意味するところは草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされ、五行では水、陰陽では陰を表すとされています。この亥の子餅』を亥の子(旧暦10月(亥の月)の亥の日)の亥の刻(午後10時ごろ)に食べるのが本来のならわしだとか。陰を重ねに重ねてぐぐっと圧力が掛っているイメージが湧いてきます。陽に陽を重ねる重陽を彷彿とさせますね。

 

 季節的にこれから冬に入っていく旧暦10月以降は火を使う機会も増えるわけですから、火災を逃れるという意味も込めたのかも知れませんね。江戸の庶民はこの日から炬燵や火鉢を出したようですし、お茶の世界では炉開きが行われるわけです。今年はコロナ禍の影響で風炉の稽古もままならないわけですが、あっという間に炉開きということになりそうです。炉開きが済むと一気に暮れに向かって猪突猛進といったところです。

 

 さて、梅園菓子処でも毎年亥の子餅』を店頭にて販売しています。それほど数多くは作りませんが、ぜひ日常の生活の中に季節を感じる菓子を取り入れて楽しんでいただければという気持ちで謹製しています。令和2年(2020年)の亥の子は11月4日(水)となります。

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