うその餅
うそのもち
青じそ風味の求肥に若草色のそぼろをまとったお菓子です。 しそ風味の爽やかな風味が口の中にひろがります。 戦後、人々の心が沈んでいるときに、少しでも気持ちを明るくしたいという願いからこのお菓子が生まれました。 太宰府天満宮の神事「鷽(うそ)替え」にちなんだ縁起物のお菓子で、太宰府のお土産としてたいへん喜んでいただいております。
|
一箱に1個、博多人形のうそ鳥土うそが入っています。毎年元日から木彫りの木うそが入ります。木うその在庫が無くなり次第、順次土うそになります。概ね元日から2月末くらいまでは木うそを販売しています。
※「土うそ」「木うそ」は民芸品ですので食べられません。
数十年前、このうその餅を御題として梅園菓子処主催の川柳大会が行われたことがあったそうです。その川柳大会で詠まれた数々の川柳を20種の短冊にしました。ひとつのうその餅の中に1首入っています。
天神様の日限定 紅梅色うその餅 毎月25日の天神様の日に限り販売しています。 味は通常のうその餅と同じです。天神様の日にご参拝の折には是非お求めくださいませ。ECサイトからのご注文も可能です。※毎月25日のみの発送です。 |
「鷽(うそ)」とは
実在する鳥で、天神様の御神鳥として知られています。太宰府天満宮楼門を造営の折、蜂の群れを退治したことから「天神様のお使いの鳥」となったという説があります。 日本基本亜種の鷽(うそ)は、北海道・千島列島・本州の亜高山で繁殖し、冬季には日本列島南部に渡ります。ベニバラウソはカムチャツカ半島や東シベリアで繁殖し、その少数が北日本で越冬します。また、アカウソは、大陸のアムール・ウスリー・樺太で繁殖し、冬季には朝鮮半島から九州へ、あるいは樺太から宗谷海峡を渡り、日本列島で越冬します。 最近では、北モンゴルからバイカル湖付近で繁殖する赤身が全く無く灰色と黒のコントラストが美しいハイイロウソという亜種が初めて確認されました。その他に、アジア各地には、オレンジウソ、ズアカウソ、タカサゴウソ、チャイロウソ、ホオジロウソ(フィリピンウソ)などが確認されています。これらはヒマラヤ山脈沿いで繁殖しています。 また、大西洋沖のポルトガル領アソーレス諸島最大の島であるサンミゲル島には月桂樹の森がありますが、この森の硬葉樹林のみで繁殖分布するアゾレスウソは大変特異な希少種として知られています。 仙台市花幸様よりご教示いただきました |
太宰府天満宮神事「鷽(うそ)替え」
毎年1月7日、楼門横の天神広場で、「替えましょ、替えましょ」の掛け声のもと、暗闇の中で手にした「木うそ」をお互いに交換し取り替えます。一年の間に知らず知らずのうちについてしまった嘘を天神さまの誠心に替え、これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替えるという意味を込めた御神事です。御神事の後に手にした「木うそ」はご自宅の神棚にお祀りし、一年間の幸福をお祈りします。
太宰府天満宮さん以外でも亀戸天神さん(東京)、湯島天神さん(東京)、高畑天満宮さん(福島市)、榴ヶ岡天満宮さん(仙台市)など全国各地の天満宮でこのうそ替えの御神事が行われています。ぜひお近くの天神様でうそ替えに参加なさってみてください。