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ブログ - 太宰府 梅園菓子処 - 太宰府天満宮御用達の和菓子

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葛藤のラムレーズン宝満山の行方

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年11月07日(土)

 銀座三越様や日本橋三越本店様で陳列するそばから売れていった梅園菓子処のラムレーズン宝満山。召し上がってみれば「あーね」と納得のラムレーズンぶりなのですが、実はこれ社内的には葛藤の産物なのです。

 

 というのも、経営陣としては「ラムレーズン宝満山のコストを抑えてくれよ」と檄を飛ばしているのですが、現場の職人達は「食べて美味くないもんは作りきりまっしぇん」と抵抗を示します。そこで、私たちとしては「ほら、こんなに時間かかってるんだから、もうちょっとなんとかならない?」とさらに檄を飛ばすわけです。しかし、そこは頑固一徹な職人達のこと、「これは手でカットせな美味しくならん」と首を縦に振りません。

 

 このラムレーズン宝満山に入っているラムレーズンは業務用ではありません。レーズンを買ってきてラム酒に漬けるところから職人達の目が光っています。そして、なんと職人達がレーズンを手作業でカットしているのです。レーズンを手作業でカットってどういうことかと思った方もいらっしゃるでしょう。

 

 梅園菓子処のラムレーズン宝満山、口に含んだ時にラムレーズンの食感が邪魔をしないことにお気づきでしょうか。そして万遍なくラムレーズンが散らばっていてどこを食べてもラムレーズンの香りが馥郁と広がることにお気づきでしょうか。さらに、カットした時にその切り口が美しいことにお気づきでしょうか。そこが職人達の譲れない一線なのです。

 

 レーズンの粒が大きいとカットした時に見た目を損ないます。ちょうどナイフを入れた位置に大きなレーズンがあればそこに大きな穴が開いてしまいます。見た目も大事な和菓子としてはこれはNGです。それなら、フードプロセッサーを使ってやってはどうかと提案しますと、「それだと小さくなり過ぎて万遍なく広がらないし香りも立ちにくい」と言いやがるのです。

 

 結果、「やはり手作業でカットするとが一番ですばい」とほくそえむのです。いや、確かにそっちの方が美味しいのです。美味しいのですが、コストが…と頭を抱える私たち。いつか見ていろと逆転を狙う私たちを尻目に、職人達は一心不乱にレーズンを最適な大きさにカットしています。

 

 現在のところ、言い負かすことが出来ずにいる私たちですが、その分どなたが召し上がっても「これは本当に美味しい」と言っていただけるラムレーズン宝満山が出来上がっています。一口食べると、まず宝満山のやわらかい食感を感じ、次にラム酒の香りがすっと立ち上がって鼻腔に抜けていきます。これも職人達が「譲れない一線」を死守しているからこその味。私たちと職人の葛藤のラムレーズン宝満山、ぜひ、召し上がってみてください。

 

 ラムレーズン宝満山

葛藤の賜物『ラムレーズン宝満山』は半棹990円(税込み)、1棹1870円(税込)

 

オンラインショップでのご注文はこちらからどうぞ

 

福岡の避密の旅観光キャンペーンはじまる

カテゴリ: 仕事まわりのこと 作成日:2020年11月06日(金)

 日本橋三越本店での催事が無事に終了しました。期間中においでいただいたみなさま大変ありがとうございました。中には社長にさまざまな差入をお持ちいただいた方もいらっしゃったと聞いております。厚く御礼を申し上げます。まことにありがとうございました。

 

 さて、福岡県独自のコロナ支援策として『福岡の避密の旅観光キャンペーン』が始まりました。11月5日(木)から販売がスタートしています。この『避密』がどうも『鬼滅』に聞こえてしまいまして、思わず「鬼滅の旅かよ」と思ってしまいます。でも、そこも狙っているのかも知れませんね。このキャンペーンの意図としては、福岡県内で利用できる宿泊券を割安価格で販売し、旅行需要の早期回復を図るものとされています。詳細は最下段に貼っておくリンクをご覧いただくとして、ここではポイントだけご紹介します。

 

 1.利用期間

   2020年11月5日(木)から2021年3月1日(月)チェックアウトまで

 

 2.現地払いのみ

   楽天トラベルや一休ドットコムなどweb事前クレジット決済は対象外

 

 3.券種は2種

   5,000円券(販売額2,500円)、1,000円券(販売額500円)の2種

   1泊1名あたり最大5,000円(額面10,000円まで)の助成

 

 4.コンビニで買える

   セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップで購入可

 

 5.福岡県外在住の方も全集中で使用可能

   場合によってはGoToトラベルキャンペーンよりもお得になる可能性があります。

   県外在住者の利用については最下段のリンク先をご覧ください。

 

 福岡市は大きなホテルから旅館に至るまで多くの宿泊施設が使えるようです。太宰府市近郊エリアでは、大丸別荘様、HOTEL CULTIA 太宰府様、ルートイングランティア太宰府様などで使用が可能となっています。その他の利用可能施設は最下段のリンクをご覧ください。

 

 今回は福岡県在住者のみ、Go To トラベルキャンペーンとの併用が可能とのことで、ここが面白いところです。すでにこの記事作成の時点で、ファミリーマートの1000円券は完売しているようなので、旅行をお考えの方はお早目に購入されることをおすすめします。

 

 また、ご宿泊の際にはぜひ太宰府天満宮にもおいでください。現在、古き良き太宰府という雰囲気が存分に味わえます。参道もよい店が多く散策しながらのお買い物も楽しめます。

 

 もちろん、その合間にはぜひ太宰府天満宮御用達の梅園菓子処にもお立ち寄りください。うその餅、宝満山、ラムレーズン宝満山などなど、新旧の和菓子を取り揃えてお越しをお待ちしております。最後に、鬼滅の刃狙いでしたらGoTo竈門神社です。竈門神社に行くならレンタカーがあると便利ですから、避密のレンタカー助成もおすすめです。竈門神社には比較的に大きな駐車場がありますが、紅葉シーズンと重なると激コミ必至。朝イチか夕方を狙うのが良いでしょう。休日の午後は長時間待ちを覚悟してください。

 

 太宰府天満宮周辺には駐車場が大変多いので心配ご無用です。概ね1日400円前後が相場ですが、1月は少し割増になる場合もあります。稀に上限設定のないパーキングなどもありますのでお財布とご相談の上でお越しください。

 

 ラムレーズン宝満山

日本橋三越本店では陳列の傍から売れていった新作のラムレーズン宝満山(半棹990円)がおすすめ

 

 ⇒ 福岡の避密の旅観光キャンペーン

 ⇒ 利用可能宿泊施設について

 ⇒ 県外在住者の利用について   

 

デジタル化されるのはVとAなのです

カテゴリ: 仕事まわりのこと 作成日:2020年11月03日(火)

 コロナ禍で営業にも大きな変化があったかと思いますが、弊社の場合にはウェビナーに頻繁に参加するようになりました。ウェビナーとは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた新しい造語です。オンラインセミナーと呼ばれることもあります。新しい最新の情報を得るには、これまでならわざわざ東京や大阪に出張してセミナーを受けなければなりませんでした。福岡などの地方中核都市ではどうしても半年ほど遅れて情報が流れてきます。最新のネタや情報を得るには大都市圏で開催される小規模なライブセミナーに参加しなければならなかったのです。しかし、この手のセミナーにはどうしても当たりはずれがあるのも事実。せっかく参加してもただの営業だったりすることもあり、出張にかけた時間とコストが無駄となることもあるのです。

 

 その点、最近のウェビナーはとても便利です。最新の情報であってもZOOMなどを使って頻繁に行われています。テッパンのマーケティングやウェブマーケティング、SEOなどからはじまって、GoogleマイビジネスやLINE公式アカウントのニッチな使い方に至るまであらゆるサービスがウェビナーで情報公開されています。もちろん、提供するアプリなどの営業電話やメールがASPからかかってくる場合もありますが、それでも良いヒントを得られることがありますのでおすすめです。

 

 政府はますますデジタル化を進めようとしているので、きっとこれからもデジタル化は進行していくことでしょう。しかし、どれだけデジタル化が進んでもアナログでないと伝わらない部分もまたあることでしょう。アパレルであれば生地の質や触感、印刷物であれば紙の質や触感、弊社のような和菓子屋であれば見た目の大きさ(比較対象物があれば別)や食感などはデジタルでは表現できません。

 

 そう考えると、デジタル化とは、NLP(神経言語プログラム)でいうところの視覚に依拠しているともいえます。VAKOGでいうところのV(ビジュアル:視覚)やA(オーディトリー:聴覚)の部分がこれからどんどんデジタル化されていくわけです。その他の部分であるK(キネスティク:体感覚)、O(オルファクトリー:嗅覚)、G(ガスタトリー:味覚)の部分のデジタル化はまだまだ先です。

 

 とすれば、自分の商売がVAKOGのどこに依拠しているのかを知っておくことで、今後どのようなデジタル化の影響を受けるかが判断できそうです。梅園菓子処のような和菓子を優位感覚で分類すれば、見た目のV、食感のK、味のGとなります。デジタル化されるのはVの部分ですからここにデジタル化のリソースを投下するわけです。反対にKやGがデジタル化されるにはまだずいぶんと時間がかかるでしょうから、ここはアナログで良いと判断できます。

 

 このように世間ではデジタル化に向けて驀進しているように見えて実はデジタル化できるものは限定的であるともいえるのです。NLPなどを学んでいるとこの頃合いの見極めがつきやすくなるのでおすすめです。とはいえ、NLPは天空に煌めく星々のようにたくさんのトレーナーや著書があります。しかし、NLPほど「誰から学ぶかが重要」なものはありません。そこで、私が随一であると思っている山崎啓支さんの初期の著書をご紹介しておきましょう。ぜひ読んでみてください。

 

 

 

考える方法を教えてくれる本

カテゴリ: 仕事まわりのこと 作成日:2020年11月01日(日)

 仕事がらよく本を読みますが、先日読んだ本がとても面白かったのでシェアしておこうと思います。パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法という本です。ひとくちに言うと、モノゴトの見方や視点をリフレーミングする方法。それから考え方のコツをシンプルにまとめた本です。

 

 常々、幼少期から「よく考えなさい」と言われて育つわけですが、では具体的に考えるとはどういうことかを教えてもらう機会は少ないかと思います。大学などで古代ギリシャの三段論法などを学ぶことはあっても、小中学校で考えるための方法論を体系的に学ぶことはありませんね。そういう意味でこの本はとても便利でためになる本でした。

 

 昔、ビジネス書をおもに出版している会社の編集者さんと話したことがありますが、ビジネス書では電車の一駅区間で一節を読み終える程度の内容に編集をするのだそうです。忙しいビジネスパーソンが摘み読みしながらエッセンスだけを吸い上げやすいように工夫しているのだとか。そういう意味でも今回ご紹介するこの本はあっという間に読めてしまうのでおすすめでもあります。

 

 詳しくはぜひこちらの本をお読みいただきたいところですが、一番重要な概念として、考えるとは広げること、深めることが印象に残りました。なるほど、ランダムに思考が切り替わるよりも、ひとつのテーマについて「広げる」「深める」というベクトルを与えてあげれば、ひとつの大きな思考の流れが生まれます。このひとつだけでも十分に使えるメソッドだと感じました。

 

 もうひとつ印象的だったのは、考えることには論理的に考えることと非論理的に考えることがあるというもの。これまでの人生では思考はロジカルに論理的に進めることが重要だと思っていたのですが、著者は「いやいや、非論理的な思考が重要な場合だってあるんだぜ」と主張します。

 

 さて、どういうケースがそれに当たるのだろうかと考えると、たとえばApple創始者のスティーブ・ジョブズが、iPhoneを生み出した時なんかはまさにこういう非論理的な思考だったのではないかと感じました。携帯電話全盛期の頃、音楽はみなiPodで聴いていました。論理的に考えるならば、携帯電話を進化させていき音声をクリアにしたり、小型化したりという方向で開発していくはずです。iPodのようなMP3音楽プレイヤーの方も、より広がりのある音質や音域を追求したり、より小型化していく方法を選択するのが論理的な考え方でしょう。実際、日本のメーカーは論理的に考えて正しい方向で開発を進めていったはずなのです。

 

 ところが、ジョブスは「iPodと携帯電話を合体させてしまおう」と考えたのです。それどころか、「ついでにPCとも合体させてしまおう」と思いつき、ハイブリッドな端末を開発してしまったのです。日本国内初はiPhone3Gでしたが、もちろん私も買いました。ところが、頭がiPhoneに追いついていかないので、「これどうやって使いこなすんだろう」と思ったことを覚えています。つまり、ジョブスの非論理的な思考に私の脳が追い付いていかなかったのです。携帯の代替として使う感じでそれほど便利に使っていた記憶がありません。

 

 しかし、どんどん新しいバージョンがマーケットに提供され、アプリも続々と開発されていくと、こんなに便利なものはないと感じるようになりました。ジョブスの非論理的思考に私の脳も追いついたというわけです。

 

 さて、スマホの次にはいったい何が来るのか。GoogleはGoogleグラスなどを開発しましたが、それはスマホを論理的思考で進化させた方向でしょうから、『スマホの次に来るモノ』ではありません。ジョブスが敷いたこの路線から非論理的思考で飛躍したものが次の時代の主流になるはずです。

 

 この本を読んでそんなことを考えました。梅園菓子処は和菓子屋ですから、社風としてこれまでの伝統を重んじる傾向があり、思考の方向性は前例踏襲かつ論理的な思考に偏りがちです。しかし、そこからいかにして非論理的思考で跳躍できるか。ここが次世代に会社を残していくために不可欠なことではないか。そのように考えて日々試行錯誤を繰り返しています。みなさんの会社ではいかがでしょうか。ともあれ、とても参考になる本でしたので、良かったら読んでみてください。

 

松屋銀座様の『祈りの菓たち』にうその餅が

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年10月29日(木)

 10月28日(水) から12月1日(火) まで、松屋銀座様の地下1階銘家逸品にて「祈りの菓たち」という企画がスタートしています。梅園菓子処からは『うその餅』を出させていただいております。三越様以外に梅園の菓子が並ぶのは実ははじめてなのです。今年、こちらの松屋銀座様で催事を行うことが決まっていたのですが、ちょうど緊急事態宣言が発令されてしまいました。そして、この話は流れてしまっていたのです。今回、ご縁から『うその餅』を販売していただくことになり、とても嬉しく思っています。

 

 そして、今回の企画では、會津葵様、俵屋吉富様、とらや様などなど全国各地の名店が打ち揃って「祈りの菓たち」を作り上げています。古来より人は菓子に祈りを込めてきました。ある時には無病息災を願い、あるいは疫病退散を願い、出来うる限りの希少な材料を使って心を込めて菓子を作りご神前に奉じてきました。コロナ禍という疫病に悩まされたこの年だからこそ、もう一度菓子の祈りの力をということで企画されたのでしょう。その「祈りの菓子」に『うその餅』をお選びいただきスタッフ一同とても嬉しく思っている次第です。

 

 太宰府天満宮ご神鳥は『鷽(うそ)』なのですが、この『うそ』という音から「うそをまことに替える」という意味が生まれたのでしょう。つまり、『うその鳥』には、今年流行った疫病などを『うそ』に替えてしまうという意味となるわけです。ありえないほどバッドな状況を『うそ』にしてしまう。なかったことにしてしまう。そういう祈りの想いが『うその鳥』には込められているわけです。さすが太宰府天満宮のご神鳥はハイスペックです。

 

 ともあれ、そんなハイスペックな太宰府天満宮のご神鳥が入った菓子が『うその餅』です。松屋銀座様の地下1階に期間限定でお邪魔をしております。祈りの一翼を担っておりますので、ぜひこちらにもお出ましいただきまして、みなさまも『うそをまこと』に替えてみてください。くれぐれも『まことをうそに』替えぬようにお願い致します。

 

 祈りの菓たち ~ 松屋銀座様

 

うその餅

誤ってまことをうそに替えてしまった場合でも弊社では一切の責任を負えませんのでご了承くださいませ

 

日本橋三越本店本館地下1階でお待ちしております

カテゴリ: お店からのお知らせ 作成日:2020年10月26日(月)

 いつもブログをお読みいただきありがとうございます。本当は毎日書きたいところなのですが、なにせ他の業務もこなしつつの更新ですので散発的な更新になってしまいます。しかし、このブログを楽しみにしてくださっている方々の声も届いておりまして、それがモチベーションになっています。最初の頃は「いったい誰がこんな場末のブログを読むんだろう」と思っていたのですが、結構読んでくださっているので嬉しい限りです。これからもどうぞよろしくお願いを申し上げます。

 

 さて、いよいよ28日水曜日から日本橋三越本店本館地下1階菓遊庵様にて催事出店がスタートいたします。今回ももちろん新作張り子4種類をお持ち致します。さらに、トップシークレットアイテムである『例のアレ』をお持ちする予定です。また、今回は自慢の生菓子もお持ちします。前半の10月28日から10月31日までは栗餡で作った薯蕷饅頭 を、後半の11月1日から3日までは亥の子餅をお持ち致します。お日保ちの関係でどちらも個数限定となります。完売の際にはご容赦ください。

 

 今回も社長自らが出陣致しまして、なかのひとは今回も留守番であります。社長がひとりで参りますので13時から14時の間、20分から30分程度不在となる時間があります。すぐに戻って参りますので少しお時間調整をしていただけますと幸いです。コロナ禍の影響もございますので、ご無理のない範囲にて感染防止策を十分に取られたうえでお越しくださいませ。みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

 

 期  間:令和2年10月28日(水)より11月3日(火)まで

 場  所:日本橋三越本店本館地下1階 菓遊庵

 営業時間:10:00~19:00

 電  話:03-3241-3311(日本橋三越本店代表)

 

Go To トラベルで太宰府に来たらもう

カテゴリ: 仕事まわりのこと 作成日:2020年10月21日(水)

 10月1日にGoToトラベル地域共通クーポンが解禁され、さらに東京発着も解禁されました。その結果、太宰府天満宮は賑わいを取り戻しつつあります。お天気にも恵まれてキラキラした参道を観光客のみなさまの明るい笑顔や声が飛び交っています。数ある観光地の中から太宰府天満宮をお選びいただきまことにありがとうございます。

 

 天満宮参道には素晴らしいお店が数多くあります。梅ヶ枝餅の店、コーヒーのおいしい店、雑貨の店、茶寮、軽食の店などなど。参道を散策しながらお好みのお店にふらりと入ってみるのも楽しみのひとつ。参道から少し横道に入るとまた味のある店もたくさんあります。行列の絶えない肉まんのお店やスイーツで有名なカフェなどなど。もちろん、多くの店がGoToトラベル共通クーポン券を利用可能です。ぜひ、周辺をぶらぶらしてみてください。

 

 さて、梅園菓子処でもGoToトラベル共通クーポン券がご利用いただけます。初めて観光で太宰府天満宮を訪れた方のために梅園菓子処のおすすめラインナップをご紹介しておきます。お店は令和2年9月16日に改装したばかりですのでぜひお気軽にお立ちよりください。

 

初めての梅園菓子処なら『うその餅』

 はじめてご来店のお客様にはこちらの『うその餅』880円(税込)をおすすめしています。創業当初からのお菓子でこれまで新聞、テレビ、雑誌、ネットメディア、SNSなどで紹介されています。最近では令和元年12月にテレビ朝日モーニングショーで特集が組まれました。斎藤ちはるアナウンサーに工場に入っていただき、このうその餅を一緒に作っていただきました。

 

 太宰府天満宮ご神鳥の『鷽(うそ)』をかたどったもので、正月のみ『木うそ』が1体入っています。正月以外は博多人形の『土うそ』が入っていまして、太宰府土産として大変に喜んでいただいています。とりあえず、迷ったらこれという銘菓です。

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うその餅(小)は880円(税込)

 

宝満山ラインナップも買っておきたいところ

 もうひとつは『宝満山シリーズ』です。卵を使ったやわらかい菓子でこちらも創業当初からの銘菓です。実業家であり、近代三茶人としても知られた松永耳庵翁がこよなく愛してくださった菓子で、文人茶人に昔からよくお買い求めいただいています。今年からこの宝満山にラムレーズンをいれた『ラムレーズン宝満山』、生姜をいれた『生姜宝満山』もラインナップに加わりました。

 

 ラムレーズン宝満山は「和菓子を超えた和菓子」とお客様からもご好評をいただいています。もちろん、生姜のさっぱりとした風味をお好みの方には『生姜宝満山』をおすすめします。お茶をなさっている方には『大徳寺納豆入宝満山』が最適かと思います。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からご試食は出来かねますが、迷われたらラムレーズン宝満山を選んでみるのもひとつです。この食感は他に比較するものがないのでなんとも説明がしづらいのが唯一の欠点。あとは食べていただくしかありません。冷凍しても固く凍りませんので一ヶ月は保存がききます。

 

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ラムレーズン宝満山<半棹990円、1棹1,870円 ※それぞれ税込>

 

某有名百貨店和菓子バイヤーも脱帽の漉し餡ならこちら

 敢えて名前は明かせませんが、某有名百貨店の和菓子バイヤーさんを唸らせた漉し餡を使った商品に『梅守(うめもり)』『ミニ梅守』『東風梅(こちのうめ)』があります。北海道産の小豆から毎日手作りをしている自家製の漉し餡です。和菓子屋の腕前は餡でわかると言われていますが、梅園菓子処の漉し餡も自信をもっておすすめできる逸品です。

 

 この漉し餡を京ふ焼きで挟んだものが梅守とミニ梅守。お饅頭として焼き上げたのが東風梅です。それぞれ個包装となっていますので、お土産にも最適です。ともあれ、脱帽漉し餡をぜひご賞味ください。

 

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脱帽漉し餡を京ふ焼きで挟んだミニ梅守180円(税込)

 

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脱帽漉し餡をしっとりした皮で包み香ばしく焼き上げた東風梅220円(税込)

 

安政期の木造建築を改築した店内も見どころ

 梅園菓子処は令和2年9月16日に40年ぶりに改装を致しました。この建物は安政期に建てられた木造4階建ての泉屋白水楼という旅館でした。現在は上階部分は取り外しており2階建てとなっていますが、今回の改装で江戸時代の梁や部材をそのままご覧いただけるよう工夫しました。この宿は幕末期には土佐藩の定宿としても使われており、中岡慎太郎や土方久元の手記にもたびたびに登場しています。

 

 下記は土方久元の手記をスクリーンショットしたものです。原本は国立国会図書館デジタルコレクションの回天実記第2集22コマに収録されています。赤枠で囲んだ部分の1行目の井上は井上聞多、伊藤は伊藤俊輔のことを指します。赤枠5行目に大町泉屋とありますが、それが梅園菓子処が入っている建物となります。赤枠の内容としては、井上と伊藤が長崎に行きたいが長州藩士の名義では途中の通行が難しいので薩摩藩士の名義を貸してくれないかと相談に来たというものです。相談の後で泉屋で酒を飲んだという内容となります。太宰府天満宮というと天神様が有名ですが、このように幕末期の維新回天の現場のひとつでもあったのです。

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 太宰府天満宮御用達の梅園菓子処へは上記地図を参考においでください。

鬼滅の刃で脚光を浴びる竈門神社

カテゴリ: 太宰府を逍遥すなるもいとをかし 作成日:2020年10月20日(火)

 太宰府天満宮の裏手にそびえる宝満山。その山麓に竈門神社(下宮)があります。その竈門神社が人気漫画の『鬼滅の刃』の聖地として昨年くらいから脚光を浴びています。Huluで視聴できたので今年の初めくらいに一気に観ました。ぐいぐいと物語の引き込まれていきました。公式アナウンスはないにもかかわらず、竈門神社がなぜ鬼滅の刃の聖地と見なされているのかは既にネットにたくさんの情報があがっているのでそちらに譲るとして、今回は『鬼』と『玉依姫』にスポットを当ててみたいと思います。

 

 鬼とはなにか

 辞書で調べると『仏教、陰陽道 (おんようどう) に基づく想像上の怪物。人間の形をして、頭には角を生やし、口は横に裂けて鋭い牙 (きば) をもち、裸で腰にトラの皮のふんどしを締める。性質は荒く、手に金棒を握る。地獄には赤鬼・青鬼が住むという』とあります。一般的に私たちが連想するような恐ろしい形相の化け物です。しかし、ちょっと視点を変えると面白い話も出てきます。

 

 たとえば、吉備地方の温羅(うら)も鬼とされています。この温羅は製鉄技術を持った鬼(金棒を持っている)のことです。この温羅が吉備一帯の支配していたところ、苛烈な治世に領民が困り果て大和朝廷にその窮状を直訴したそうです。これに応じて、大和朝廷から討伐軍が差し向けられ温羅は平らげられたという伝承が残っています。

 

 福岡県久留米市大善寺玉垂宮の鬼夜(おによ)というお祭りにも鬼が出てきます。ごくごくシンプルにいうと、表のシナリオとしては「桃梅沈淪(うすらりんちん)が反抗した。そこで藤大臣が軍勢を差し向けてその者を捕らえて首を刎ねた」というものです。しかし、進行していく祭礼そのものはそんなシナリオではなく、どうも地元の民たちが鬼を守って落ち延びさせるような筋書きがあるようです。また、太宰府天満宮の『鬼すべ』にも鬼が出てきます。ここでは鬼を討伐して鬼が降参してめでたしめでたしという流れです。このような歴史の隙間から垣間見えるふとした『匂い』は大変にロマンを掻き立てられます。

 

 鬼といえば、想像上の化け物という視点は当然にありますが、裏側から覗いてみれば、先住民や被征服民の影がちらちらと見える場合もあるわけです。この辺りが歴史の面白さでもあります。

 

 竈門神社の主祭神は玉依姫

 玉依姫は鵜葺草葺不合命(うがやふきあえず)との間に子供をもうけられ、そのひとりが神武天皇です。つまり、初代神武天皇の生母となります。しかし、同時に鵜葺草葺不合命を養育した養母でもあります。

 

 どういうことかと言いますと、山幸彦として知られる火遠理命(ほおりのみこと)は海神の娘の豊玉姫と結婚して豊玉姫は懐妊しました。しかし、天津御子の子を海中で生むわけにはいかないということで、先に陸に戻した火遠理命に「海辺に鵜の羽を萱にして産室を作っておいて欲しい」と頼みます。

 

 そのあと、約束通りに火遠理命のところにやってきた豊玉姫は「赤子を生み落とすまでは決して中は見ないで欲しい」と頼み産室に入りました。しかし、お約束通りに、火遠理命は産室を覗いてしまいます。そこには鰐(あるいは龍)が這いずり回っていたので、恐ろしさを感じて火遠理命は逃げ出してしまいました。

 

 元の姿に戻って出産をしていたところを見られた豊玉姫は恥じて再び海の中へと帰っていきました。しかし、それでは赤子の養育が出来ません。そこで、妹である玉依姫を火遠理命にところに差し遣わして鵜葺草葺不合命を養育させました。まさに、玉依姫は海の神様の眷属でもあるわけですね。海の神様の眷属が山の中に祀られているのも興味深い話です。

 

 竈門神社へは太宰府駅前からコミュニティバス「まほろば号」が運行しています。所要時間は約10分、料金は100円となっています。健脚の方は徒歩で40分といったところです。春は桜の名所、秋は紅葉の名所でもあります。お参りの後は、ぜひ太宰府天満宮参道にもおいでいただき、梅園菓子処も覗いていただくと幸いです。

 

 

 

  

唐津焼の田中佐次郎先生の展示会 黒田陶苑

カテゴリ: 仕事まわりのこと 作成日:2020年10月18日(日)

 唐津焼の田中佐次郎先生のオンライン展示会【窯と闘う 田中佐次郎作陶展】が黒田陶苑様で開催中です。唐津の山深くにある山瀬のマリ石でひたすら作陶に打ち込まれている田中佐次郎先生ですが、こうして年に数度、各地で展示会を開催なさっておられます。梅園菓子処の宝満山を大変お好みでいらっしゃるのですが、そのご縁でよく茶会等でもお使いいただいております。

 

 一度、真夏の暑い日、山瀬の窯にお邪魔をしたことがあります。唐津の山奥にずんずんと登っていき、「これから先はちょっと車では無理なんじゃないか」と思うようなところを勇気を振り絞って進みます。すると、目の前に立派な門が現れ、その先に田中佐次郎先生のご自宅と窯があるのです。快くお迎えいただき、囲炉裏に通されます。しばらくお話をしていると、一碗の薄茶が運ばれてきました。どうぞと目の前に置かれた一碗を見て吃驚。田中佐次郎先生の作品ではないですか。田中佐次郎先生の目の前で、田中佐次郎先生の唐津焼でいただく一碗のお茶。そして目を移せばこの一碗が誕生した登り窯。言葉では表現しようのない満たされた時間でした。

 

 先生は折にふれて直筆のお手紙を下さいます。御家流と江戸仮名で書かれたお手紙を頂戴して、こちらも金釘文字でお返事をお出しするのですが、すぐにまた達筆でお返事を下さいます。そして、先生がそうやって文通をしていらっしゃる方々が錚々たる顔ぶれ。いろいろなお返事を拝見しながらまたお替りのお抹茶をいただきます。本当に得難い体験をさせていただきました。そばを流れる小川には水車が回っています。その水車を利用して長石を砕いてるとのことでした。ふとタイムスリップしたかのような感覚を感じます。そのような場所で先生の作品は誕生しています。

 

 田中佐次郎先生の展示会は2020年10月16日(金) ~ 2020年10月20日(火)です。また、先生の在廊日は10月16日(金)~19日(月)の予定のようです。ぜひ、足を運んでみていただければと思います。詳細は以下の黒田陶苑様のウェブサイトをご覧ください。

 

 オンライン展示会【窯と闘う 田中佐次郎作陶展】 Exhibition of TANAKA Sajiro ~ Grappling with Kiln ~

 

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福岡の地名

カテゴリ: 仕事まわりのこと 作成日:2020年10月15日(木)

 縄文文化というと、南九州や東北が大変に有名です。ところが今からおよそ7,300年前に発生した鬼界カルデラの大噴火で大隅半島や薩摩半島に火砕流が到達して南九州の縄文文化は壊滅してしまいました。この時の火山灰は九州一円はもちろんのこと、遠く今の宮城県辺りまで到達しました。

 

 幸いにして北部九州はなんとか難を逃れたようで、福岡を中心とした北部九州は、縄文時代以来ずっと人が住み続けることとなりました。こういう遺跡を重層型遺跡と呼ぶそうです。まるで古代ローマのようですね。その名残は福岡や北部九州辺りに点在する特徴的な地名にも見られます。中でも特徴的な「原」と「丸」についてご紹介しておきます。

 

 1.原と書いて『ばる』

 関東関西の方が一番違和感を覚えるのが「原」と書いて「ばる」と読むことではないでしょうか。前原(まえばる)、原田(はるだ)、屋形春(やかたばる)、春日原(かすがばる)、白木原(しらきばる)、桧原(ひばる)、平原(ひらばる)、女原(みょうばる)、田原(たばる)などなどが代表的な例です。この「ばる」というのは人の集落を示す言葉ではないかという説があります。単なる原っぱではなくて、人が住みついて集落になったところです。それを「ばる」と呼び、そこに漢字の「原」を当てたということでしょうか。福岡市近郊は「ばる」だらけです。イタリア人なら飲みに行ってしまうところです。北部九州では縄文末期から稲作が行われていましたので、その辺りとの関連もあるのかも知れません。(板付遺跡)

 

 2.地名にやたら「丸」

 次に丸(Maru)のつく地名も多いです。五郎丸、三郎丸、田主丸、金丸、持丸などの丸のつく地名が代表的です。このMaruもBaruから音韻変化したのではないかという説があります。しかし、どちらかというと丸の方はやや山間に多いような気もします。Baruは平地に多いような感じでしょうか。

 

 ともあれ、私は学者でもなんでもないので、あくまでも興味の対象として見ています。福岡にお越しの際にはぜひ他地域にはあまり見られない地名にも関心をもっていただくと、旅がより楽しめるのではないかと思います。ちなみに、梅園菓子処のある太宰府には都督府という場所があります。古代のロマンを感じる地名ですね。太宰府にお立ち寄りの際は、この都督府跡(都府楼)にも足を伸ばしてみてください。

 

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