デジタル化されるのはVとAなのです
コロナ禍で営業にも大きな変化があったかと思いますが、弊社の場合にはウェビナーに頻繁に参加するようになりました。ウェビナーとは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた新しい造語です。オンラインセミナーと呼ばれることもあります。新しい最新の情報を得るには、これまでならわざわざ東京や大阪に出張してセミナーを受けなければなりませんでした。福岡などの地方中核都市ではどうしても半年ほど遅れて情報が流れてきます。最新のネタや情報を得るには大都市圏で開催される小規模なライブセミナーに参加しなければならなかったのです。しかし、この手のセミナーにはどうしても当たりはずれがあるのも事実。せっかく参加してもただの営業だったりすることもあり、出張にかけた時間とコストが無駄となることもあるのです。
その点、最近のウェビナーはとても便利です。最新の情報であってもZOOMなどを使って頻繁に行われています。テッパンのマーケティングやウェブマーケティング、SEOなどからはじまって、GoogleマイビジネスやLINE公式アカウントのニッチな使い方に至るまであらゆるサービスがウェビナーで情報公開されています。もちろん、提供するアプリなどの営業電話やメールがASPからかかってくる場合もありますが、それでも良いヒントを得られることがありますのでおすすめです。
政府はますますデジタル化を進めようとしているので、きっとこれからもデジタル化は進行していくことでしょう。しかし、どれだけデジタル化が進んでもアナログでないと伝わらない部分もまたあることでしょう。アパレルであれば生地の質や触感、印刷物であれば紙の質や触感、弊社のような和菓子屋であれば見た目の大きさ(比較対象物があれば別)や食感などはデジタルでは表現できません。
そう考えると、デジタル化とは、NLP(神経言語プログラム)でいうところの視覚に依拠しているともいえます。VAKOGでいうところのV(ビジュアル:視覚)やA(オーディトリー:聴覚)の部分がこれからどんどんデジタル化されていくわけです。その他の部分であるK(キネスティク:体感覚)、O(オルファクトリー:嗅覚)、G(ガスタトリー:味覚)の部分のデジタル化はまだまだ先です。
とすれば、自分の商売がVAKOGのどこに依拠しているのかを知っておくことで、今後どのようなデジタル化の影響を受けるかが判断できそうです。梅園菓子処のような和菓子を優位感覚で分類すれば、見た目のV、食感のK、味のGとなります。デジタル化されるのはVの部分ですからここにデジタル化のリソースを投下するわけです。反対にKやGがデジタル化されるにはまだずいぶんと時間がかかるでしょうから、ここはアナログで良いと判断できます。
このように世間ではデジタル化に向けて驀進しているように見えて実はデジタル化できるものは限定的であるともいえるのです。NLPなどを学んでいるとこの頃合いの見極めがつきやすくなるのでおすすめです。とはいえ、NLPは天空に煌めく星々のようにたくさんのトレーナーや著書があります。しかし、NLPほど「誰から学ぶかが重要」なものはありません。そこで、私が随一であると思っている山崎啓支さんの初期の著書をご紹介しておきましょう。ぜひ読んでみてください。