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葛藤のラムレーズン宝満山の行方 - 太宰府 梅園菓子処 - 太宰府天満宮御用達の和菓子

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葛藤のラムレーズン宝満山の行方

カテゴリ: 菓子のことのは 作成日:2020年11月07日(土)

 銀座三越様や日本橋三越本店様で陳列するそばから売れていった梅園菓子処のラムレーズン宝満山。召し上がってみれば「あーね」と納得のラムレーズンぶりなのですが、実はこれ社内的には葛藤の産物なのです。

 

 というのも、経営陣としては「ラムレーズン宝満山のコストを抑えてくれよ」と檄を飛ばしているのですが、現場の職人達は「食べて美味くないもんは作りきりまっしぇん」と抵抗を示します。そこで、私たちとしては「ほら、こんなに時間かかってるんだから、もうちょっとなんとかならない?」とさらに檄を飛ばすわけです。しかし、そこは頑固一徹な職人達のこと、「これは手でカットせな美味しくならん」と首を縦に振りません。

 

 このラムレーズン宝満山に入っているラムレーズンは業務用ではありません。レーズンを買ってきてラム酒に漬けるところから職人達の目が光っています。そして、なんと職人達がレーズンを手作業でカットしているのです。レーズンを手作業でカットってどういうことかと思った方もいらっしゃるでしょう。

 

 梅園菓子処のラムレーズン宝満山、口に含んだ時にラムレーズンの食感が邪魔をしないことにお気づきでしょうか。そして万遍なくラムレーズンが散らばっていてどこを食べてもラムレーズンの香りが馥郁と広がることにお気づきでしょうか。さらに、カットした時にその切り口が美しいことにお気づきでしょうか。そこが職人達の譲れない一線なのです。

 

 レーズンの粒が大きいとカットした時に見た目を損ないます。ちょうどナイフを入れた位置に大きなレーズンがあればそこに大きな穴が開いてしまいます。見た目も大事な和菓子としてはこれはNGです。それなら、フードプロセッサーを使ってやってはどうかと提案しますと、「それだと小さくなり過ぎて万遍なく広がらないし香りも立ちにくい」と言いやがるのです。

 

 結果、「やはり手作業でカットするとが一番ですばい」とほくそえむのです。いや、確かにそっちの方が美味しいのです。美味しいのですが、コストが…と頭を抱える私たち。いつか見ていろと逆転を狙う私たちを尻目に、職人達は一心不乱にレーズンを最適な大きさにカットしています。

 

 現在のところ、言い負かすことが出来ずにいる私たちですが、その分どなたが召し上がっても「これは本当に美味しい」と言っていただけるラムレーズン宝満山が出来上がっています。一口食べると、まず宝満山のやわらかい食感を感じ、次にラム酒の香りがすっと立ち上がって鼻腔に抜けていきます。これも職人達が「譲れない一線」を死守しているからこその味。私たちと職人の葛藤のラムレーズン宝満山、ぜひ、召し上がってみてください。

 

 ラムレーズン宝満山

葛藤の賜物『ラムレーズン宝満山』は半棹990円(税込み)、1棹1870円(税込)

 

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