太宰府 梅園菓子処 - 太宰府天満宮御用達の和菓子

       

コラム

冬至ゆえにかぼちゃ薯蕷饅頭

カテゴリ: 作成日:2020/12/22

昨日はちょっとお歳暮の発送や給与計算などで多忙を極めてしまいまして更新できませんでした。本当は冬至だったので記事を更新したかったのですが。季節を大事にと言っておきながら大変お恥ずかしいことです。

 

さて、昨日は冬至でしたがみなさまはどのように過ごされましたか。冬至の説明は割愛させていただくとして、大事なポイントは陰極まって陽に転じるということでしょうか。易経では地雷復(ちらいふく)という卦なのだそうで、陰(地)が重なった底の部分に陽(雷)が生まれた状態を表しています。とはいえ、まだまだ陽の力は弱いのでオラオラ系でいくと足元を掬われますよという感じでしょうか。

 

冬至にかぼちゃを食べるという習慣も江戸時代からの習慣のようですね。少なくとも恵方巻のように新しい習慣ではなさそうです。ネットにはいろいろな情報があるようなので、その辺りは割愛させていただき、ちょっと違った視点から探ってみましょう。

 

唐などの習慣ではなんでも陰陽に分類するわけですが、実はかぼちゃは中庸からやや陽寄りとされています。同じ仲間として玉ねぎや葛なども中庸からやや陽寄りです。この中庸からやや陽寄りというのがポイントではないかと思います。

 

陰極バリバリの時に陽極バリバリの食べ物を食べると振れ幅が大きいですね。そこでやや中庸から陽寄りのものを選んで、やっと生まれた陽に少しだけ力を与える。実のところ、こんな配意があるのではないかと個人的には感じています。

 

少しずつ陽に戻していくことで全体の調和を取りながら成長していくわけですから理にかなっています。もちろん、これはあくまでも個人的な意見ですから正解でもなんでもありません。参考程度にお聞き流しください。

 

そいうわけで、昨日の冬至の日には梅園菓子処でもかぼちゃ薯蕷饅頭を作って店頭で販売いたしました。おかげ様であっという間の売切れということでありがとうございました。今年はもう作らないのかな。まだちょっと作るかどうかわかりませんが、いずれにしてもLINE公式アカウントやInstagramなどで告知致しますので、ぜひフォローかましておいていただければ幸いです。

 

kabocha

かぼちゃ薯蕷饅頭の美しさといったらもう

 

食べ物の陰陽表(こちらを参考にしました)

 

                       

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