竈門の華
令和2年の緊急事態宣言の真っ最中、コロナで無聊をかこっていた工場の職人達が試作していた市松模様のうその餅。黒と緑のもの、白とピンクのものが出来上がっていました。聞けばかなりの工数と時間がかかるようなので「いやちょっとそのままじゃ無理」と一度工場に戻していたのですが、それでもめげずに頑張って仕上げてきました。
しかし、黒と緑の市松模様は食べるとイカ墨パスタ状態。その状態でにやりと笑われるとまさにお歯黒。これはまずいだろうということで商品化断念。白とピンクの方は愛らしくて華やかとなりましたので、こちらを採用して満を持して商品化に漕ぎつけました。
毎月1日には竈門神社に参拝に行くわけですが2月1日にも社長たちが参りました。せっかくなので新しく出来上がった竈門のうその餅もご奉納させていただこうということで持っていったわけなのです。
無事に参拝も終わりまして帰路につく頃合いで、竈門神社の職員の方からお声掛けがあり「宮司からの伝言ですが、竈門のうその餅の名前を竈門の華にしてはいかがですかとのことでした」との思いがけないお言葉をいただきました。
まさか西高辻信良様から菓銘をいただくとは思ってもおらず、想定外のありえない展開に吃驚すると同時に心から感謝の気持ちが湧いてまいりました。これぞまさに幸運を運んで来てくれるうその鳥の効果なのかも知れません。
竈門の華、手の込んだ菓子ですのでこれまでのうその餅と比べると少々お値段も張りますが、麻の葉文様の土佐和紙をあしらい雅な雰囲気が気持ちを華やかにさせてくれるかと思います。ちなみに、竈門とついた菓銘は梅園菓子処では初。青竹を描いた博多人形のうそ鳥も竈門の華限定のレアもの。ぜひ店頭並びにECサイトにてお買い求めください。
竈門の華(青竹を描いたうそ鳥、麻の葉文様の土佐和紙が雅)