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コラム

福岡の古墳や遺跡めぐり

カテゴリ: 作成日:2021/07/24

時々、ご来店のお客様から「古墳を見に来た」という声を聴きます。古墳というと関西をイメージしますが、実は福岡にも古墳や古墳跡がたくさん残っています。中でも今の糸島市周辺は古墳の密集地です。高祖山の西側の平野部には大小の古墳を見ることができます。

 

また、この近郊には遺跡などもたくさんありますが、高祖山の東側にある吉武高木遺跡(福岡市西区)からは大規模な弥生期の集落が発見され、甕棺墓などが密集して発掘されています。この吉武高木遺跡は国指定の遺跡で現在は「やよいの風公園」という名前で大きな広場になっています。その片隅に集団墓というのがありまして、そこから出てきた3号木棺からは、副葬品として細形銅剣(2)・細形銅矛(1)・細形銅戈(1)・銅鏡(1)・勾玉(1)・管玉(95)が発見されています。素人目に観ますと、これって三種の神器の原型なのではないかと思うほどです。

 

さらに、この近郊の平原遺跡の1号墓の木棺から、埋葬品として銅鏡(40)・鉄刀(1)・ガラス製勾玉やメノウ製管玉が発見されています。これも三種の神器の原型なのではないかとロマンをくすぐられてしまいます。

 

その他、須玖岡本遺跡(春日市)などからも三点セットが出土していますが、このように剣・鏡・玉がひとつの棺から揃って出土するのは、日本広しといえば、この福岡平野辺りのみであるようですから、ぜひ来県の折には遺跡巡りなども楽しんでみてください。最後に、この高祖山周辺からは、日向(ひなた)、小戸(おど)などのロマンくすぐる地名がそのまま残っていたりもします。

 

吉武高木遺跡やよいの風公園

平原遺跡(ひらばるいせき)

須久岡本遺跡

 

                       

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