2月の和菓子はうぐいす餅と竈門のうその餅
しばらくご無沙汰をしておりまして失礼しております。というのも、クロワッサンにうその餅をご紹介いただいてからというもの、たくさんのご注文を頂戴しておりまして、その発送準備に追われる日々を送っていたのであります。今でも継続中ではありますが、少しだけ落ち着きましたので久々にブログを書こうと思ったわけなのです。
うぐいす餅
さて、あっという間に1月が終わってしまいました。明日からは2月となりますが、ここ数年来、和菓子で季節を取り込むというテーマを掲げている梅園菓子処としては2月の菓子を何にしようかと年末年始から考えておりました。
先達の京和菓子のお店にはそれぞれ特色ある菓子が季節ごとに並ぶわけですが、弊店ではその辺りは少しなおざりになっていたわけなのです。そこで、新社長が奮闘しまして、和菓子で季節を取り込むというテーマで毎月の菓子を意欲的に販売してきました。
如月の和菓子はうぐいす餅にしてはどうかという案が出ました。ま、出したのは私なのですが。そこで職人さんたちが試行錯誤を繰り返しまして、梅園菓子処としては初めてのうぐいす餅を販売することになりました。正確には創業の頃には販売していたようなのですが、次第に作らなくなったというところだそうです。
もちろん国産の青きな粉、自家製求肥と漉し餡で謹製。保存料や添加物の入ってない素材を使っていますので、安心して召し上がっていただけます。こちらは生菓子ですので店頭のみの販売となっております。西日本方面の方の場合、場合によっては発送できることもありますので、お問い合わせいただければと思います。
青大豆も美しいうぐいす餅
竈門のうその餅
もうひとつの新商品が、竈門のうその餅。コロナ禍、製造する商品がなく時間を持て余していた職人達がなんか面白いことはできないかということで試作を繰り返していたものです。「なぬ?そんなに時間がかかるなら商品化は無理ばい」ということで私が一蹴していたものなのです。しかし、時短を目指して工程に改良を加えて努力を積み重ねてくれた結果、このくらいならなんとかというところに漕ぎつけました。
これも応援をしてくださったみなさまのおかげです。この商品、梅園菓子処はじめてのボトムアップ商品です。なかなか良い社風が育ってきました。心を鬼にして一蹴した甲斐もあったというものです。
目を引くのは青竹のうその鳥。ええ、例のアレにあやかったものです。この辺りも含めて社内的にもどうかって声もなくもなかったのですが、結果的にお客様が喜んでくれるならということでGOサイン。さらに、紅白の市松模様がぐっときます。ここの工程を短縮するのに苦労していたようです。
さらに、それだけで終わらないのが梅園菓子処の企画力。例のアレ絡みで麻の葉模様を取り入れようということで、土佐和紙をそっとあしらいました。模様の入った和紙なのです、これ。どうやってこの模様を作り出したんだろうと思うほどの繊細な和紙です。こちらの会社は江戸時代から土佐和紙を漉いてきた方々の系譜なのだそうです。
こちらも今日からECサイトで販売開始です。が、1日に製造できる個数が限られておりますので、完全受注生産となります。そのため最低1週間ほどお日にちを頂戴することになりそうです。激コミとなればさらに伸びる可能性もありますので、どうぞ気長にお待ちいただければと思います。それではご注文、心よりお待ち申し上げております。
麻の葉模様の美しい土佐和紙