この冬…といわず毎年おすすめしたいお茶がこれ
和菓子とお茶は切っても切れない関係です。もちろん、濃茶や薄茶を点てていただく瞬間も特別なものですが、普段はなかなかお茶を点てる機会もありません。かくいう私も自宅で薄茶すら点てる時間がありません。
しかし、煎茶はちょいちょい飲みます。寒い時期の楽しみのひとつが煎茶ですね。普段は銀座催事でのご縁からうおがし銘茶さんのにゅうを飲んでいるのですが、これがとても美味しいです。お茶の旨さを教えてくれたのがこのうおがし銘茶さんです。もちろん、全国各地にいろいろな茶どころがありますし、その土地土地の茶の旨さがあって楽しみも尽きないところです。おいしいお茶をぜひ教えてください。
さて、そんな中、個人的に「つあっ!」という煎茶がありますので、ご紹介をしておきます。星野製茶園さんの白姫というお茶があるのですが、これが玉露の間違いではないかというほどのうま味を感じるのです。れっきとした煎茶なのにも関わらず。
この白姫は突然変異で誕生した幻の白い葉の茶葉でして、湯を注ぐ前は普通の茶葉に見えるのですが、湯を注ぐと次第にほんのり白く変化していくのです。湯温は普通のお茶と異なり少しだけ低めの60度から70度が良いようです。
普段はうおがし銘茶さんのキリっとしたお茶を飲んでいますが、ちょっとした特別な時間にこの白姫を神妙に淹れて飲むのです。その天然のうま味とほんのりとした甘い香りが五感をごりごりとくすぐってくれるのです。
そういうわけで、懇意にしている三十三茶屋さんに「入荷したら速攻教えてください」と頼んでおき、まとめ買いしている有様なのです。とはいえ、どうしてもこの旨さをどなたかと共有したくて、すぐに人にあげてしまうのですが。
今年の冬は大変寒いともいいますので、ぜひお好みの煎茶を見つけてあったかくスペシャルな時間をお楽しみください。その際、梅園菓子処の宝満山なども一緒に召し上がっていただけましたら幸いです。
幻のホワイトリーフ 白姫