宝満山ヒキガエルのこと
最近はどうやらカエルに関するネタをよく見聞きします。中でも、最近注目を浴びているのは宝満山を登る宝満山ヒキガエル。今日もその取材を地道に行っているカメラマンの方と少しお話する機会がありました。
宝満山ヒキガエルってなんなのそれと思われる方も多いでしょう。私たちもその存在を知ったのはごく最近なのです。5月末頃に山麓でオタマジャクシからカエルに変態した子カエルたちの数はおよそ数十万匹から百万匹。その子カエルたちがなぜか宝満山を黙々と登り始め、およそ標高829m付近のゴールまで、2.5キロちょっとの道のりを、約一ヶ月かけて登攀するのです。
その行く手には数々の難所があり、最初の難所が車道を横切るポイント。ここは車が普通に通るため小さく目立たぬカエルにとっては非常に危険なポイントです。運よくこのポイントを生き抜いた子カエルたちは次の難所である宝満蟻(体長6ミリほど)の生息地を抜けねばなりません。まるでフロドがモルドールを抜けるかのごとくにこの精鋭蟻からの攻撃を回避して進まねばならないのです。その後もヤマカガシ(蛇)による猛攻などもあり、ゴールにたどり着く子カエルは千匹くらいではないかと言われているようです。
以下に参考にさせていただいたガイドブックのPDFへのリンクを貼っておきます。また、youtubeで動画もあがっていましたのでこちらもひとつ埋め込みで貼っておきたいと思います。